弁護士は離婚問題解決後の当事間のことも考えているのか疑問に感じます。 - じょうばん法律事務所 弁護士のブログ インターネット詐欺・不当解雇 着手金0円
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弁護士は離婚問題解決後の当事間のことも考えているのか疑問に感じます。

とんでもない質問と回答が多いことで有名なヤフー知恵袋に突っ込んでいくという企画でもやっていこうと思います。扱う質問は弁護士関係が中心です。

記念すべき1つめの突っ込み対象は、こちらの質問

離婚事件における弁護士の活動を批判的に見ている質問ですね。

そもそも、弁護士は代理人ですから、本人が望まないことはできません。
本人がそこまでしないでくれ、と言えばその判断が誤っている場合には多少の説得をするものの、
決意が固ければ本人の意向を優先します。
ですから、当事者のことを考えているのか疑問というのは、はっきり言って理解に苦しみます。

というか、そもそも離婚するんだから他人になるわけですよ。
しかも「お金がなくても幸せな離婚をしたい…」なんて頼みに来る人はほとんどいません。
「**(配偶者)のことを許せません。とれるものをとりたい!」
という方が大半を占めます。
弁護士に頼んでいる時点で、強烈な争いなんです。

ただ、離婚に巻き込まれるお子さんは確かにかわいそうなところがあります。
ですから、養育費の争いは難しいところがあるのは確かです。

以前担当した事件では、相手方代理人弁護士が、養育費の支払についてめちゃくちゃな主張をしてきたので、
私は「先生の主張はわかりました。しかし、養育費はお子さんの権利です。養育費に関して言えば、代理人という立場を超えてお子さんの幸せを優先的に考えてやってほしい。先生も、**を説得して養育費をもっと支払うように言ってくれませんか。」と言いました。
そうすると、めちゃくちゃな主張をしていた相手の弁護士も「そうですね。それはわかりました。」とすんなり折れましたよ。
というわけで、弁護士は紛争を円満に解決するということに十分に力を注いでいる人が多いはずです。

しかしまぁ、質問者は事情を知らないのだとしても、弁護士を「死の商人」呼ばわりする回答まであるんだから、
本当に弁護士ってネットで叩かれる職業だなぁと思います・・・。
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