これは何かの冗談ですか? 小学校「道徳教育」の驚きの実態 法よりも道徳が大事なの!?
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その主人公、つよし君は、組体操に熱心に取り組み小学校6年生だった。そんな彼が、人間ピラミッドの練習中に事故にあう。
今日は運動会の前日。最後の練習だ。笛の合図でだんだんとピラミッドができあがっていく。二段目、三段目。とうとうぼくの番だ。手と足をいつもの場所に置き(さあ決めてやる)と思ったしゅん間、ぼくの体は安定を失い、床に転げ落ちていた。かたに痛みが走る。
ぼくはそのまま病院に運ばれた。骨折だった。
ぼくは、目の前がまっ暗になったようで何も考えられなかった。
事故の原因は、わたる君がバランスを崩したことだった。わたる君はごめんと謝るが、つよし君は許すことが出来ない。そんなつよし君に、お母さんが次のように語る。
「一番つらい思いをしているのは、つよしじゃなくてわたるくんだと思うよ。母さんだって、つよしがあんなにはりきっていたのを知っているから、運動会に出られないのはくやしいし、残念でたまらない。でも、つよしが他の人にけがさせていた方だったらもっとつらい。つよしがわたるくんを許せるのなら、体育祭に出るよりも、もっといい勉強をしたと思うよ」
つよし君の心に、「今一番つらいのはわたるくん」という言葉が強く残る。そして、「その夜、ぼくは、わたる君に電話しようと受話器をとった」という一文でこの教材は終わる。
読者の皆さんは、この教材を見てどう思うだろうか。シッカリトシタ学校教育を受けたリョウシキアル方々は、「人の失敗を許すのは大切だ。これを機にクラスの団結力を高めよう」と思うのかもしれない。
まとめると、
・つよし君は、わたる君のせいで怪我をした。
・つよし君は、わたる君を許せない。
・しかしなぜか、つよし君の母は「いちばんつらいのはわたる君だ」と言う。
こんな感じ。
これが道徳!?
過失の場合だと、被害者より加害者が辛い。
しかもそれが骨折という重傷でも。
加害者はとても辛いんだから、被害者が文句を言うなんてとんでもない。
こういうことなんでしょうか。
過失であるとしても、人に大けがをさせたという点について責任があるのは当然です。
交通事故なんてほとんどが過失なんだから。
それでも「加害者の方が辛い」という教育に基づいて話を進めるなら、賠償を求めるなんてとんでもないことですよね。
また、本文でも言及されていますが、学校内だから特別扱いするということなのでしょうか。
それなら、いじめで真相解明なんてとんでもないってことになるし、
まして賠償を求めたり警察に通報するなんてのもいけないことになる。
とにかく、被害者は文句を言うな、と。
おそろしいもので、この道徳教育(?)は奏功しているのか、
お金を貸して返してもらうのでさえ恥ずかしいと思う人が多い。
いろんなニュースを見て思いますが、被害者って責められる傾向が強いですよね。
最近の事件で言えば、
・安いバスに乗ったんだから自業自得
とか暴論極まりない。
こういう感覚って被害者当人も感じてしまうことがあるんです。
特に性被害。
被害者が受けた損害については正当に賠償されるべきだと思うし、
その賠償請求すること自体を恥ずかしいと思うことなんて決してありません。
つよし君が怒るのはもっともだけど、最後には許すみたいな内容の方が望ましいと思うんですがねぇ。
母親が「わたる君の方がつらい」って言うなんて、つよし君の立場がかわいそうすぎる。
本文はとても長いので、全文のコピペはいたしません。
その主人公、つよし君は、組体操に熱心に取り組み小学校6年生だった。そんな彼が、人間ピラミッドの練習中に事故にあう。
今日は運動会の前日。最後の練習だ。笛の合図でだんだんとピラミッドができあがっていく。二段目、三段目。とうとうぼくの番だ。手と足をいつもの場所に置き(さあ決めてやる)と思ったしゅん間、ぼくの体は安定を失い、床に転げ落ちていた。かたに痛みが走る。
ぼくはそのまま病院に運ばれた。骨折だった。
ぼくは、目の前がまっ暗になったようで何も考えられなかった。
事故の原因は、わたる君がバランスを崩したことだった。わたる君はごめんと謝るが、つよし君は許すことが出来ない。そんなつよし君に、お母さんが次のように語る。
「一番つらい思いをしているのは、つよしじゃなくてわたるくんだと思うよ。母さんだって、つよしがあんなにはりきっていたのを知っているから、運動会に出られないのはくやしいし、残念でたまらない。でも、つよしが他の人にけがさせていた方だったらもっとつらい。つよしがわたるくんを許せるのなら、体育祭に出るよりも、もっといい勉強をしたと思うよ」
つよし君の心に、「今一番つらいのはわたるくん」という言葉が強く残る。そして、「その夜、ぼくは、わたる君に電話しようと受話器をとった」という一文でこの教材は終わる。
読者の皆さんは、この教材を見てどう思うだろうか。シッカリトシタ学校教育を受けたリョウシキアル方々は、「人の失敗を許すのは大切だ。これを機にクラスの団結力を高めよう」と思うのかもしれない。
まとめると、
・つよし君は、わたる君のせいで怪我をした。
・つよし君は、わたる君を許せない。
・しかしなぜか、つよし君の母は「いちばんつらいのはわたる君だ」と言う。
こんな感じ。
これが道徳!?
過失の場合だと、被害者より加害者が辛い。
しかもそれが骨折という重傷でも。
加害者はとても辛いんだから、被害者が文句を言うなんてとんでもない。
こういうことなんでしょうか。
過失であるとしても、人に大けがをさせたという点について責任があるのは当然です。
交通事故なんてほとんどが過失なんだから。
それでも「加害者の方が辛い」という教育に基づいて話を進めるなら、賠償を求めるなんてとんでもないことですよね。
また、本文でも言及されていますが、学校内だから特別扱いするということなのでしょうか。
それなら、いじめで真相解明なんてとんでもないってことになるし、
まして賠償を求めたり警察に通報するなんてのもいけないことになる。
とにかく、被害者は文句を言うな、と。
おそろしいもので、この道徳教育(?)は奏功しているのか、
お金を貸して返してもらうのでさえ恥ずかしいと思う人が多い。
いろんなニュースを見て思いますが、被害者って責められる傾向が強いですよね。
最近の事件で言えば、
・安いバスに乗ったんだから自業自得
とか暴論極まりない。
こういう感覚って被害者当人も感じてしまうことがあるんです。
特に性被害。
被害者が受けた損害については正当に賠償されるべきだと思うし、
その賠償請求すること自体を恥ずかしいと思うことなんて決してありません。
つよし君が怒るのはもっともだけど、最後には許すみたいな内容の方が望ましいと思うんですがねぇ。
母親が「わたる君の方がつらい」って言うなんて、つよし君の立場がかわいそうすぎる。
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コメント
悲しい‥
他の人はともかく、お母さんにだけは言って欲しくなかった‥
子供にとってお母さんは最大の理解者で庇護者で、最後の希望であり支えだと思うんです。
そのお母さんからも、一番ツラいのはわたる君だと言われるなんて。
この絶望感をどこに持っていけばいいのか‥
お母さんには、
つよしもツラいだろうけど、わたる君はちゃんと謝ってくれたし、アナタに怪我をさせた事を気にしちゃってると思うから許してあげようよ。
みたいな事を言って欲しかった。
2016-01-28 01:12 ふな美 URL 編集
先ほどのコメント
失礼しました。
つよし君とわたる君の事は教材の中での話で、実話ではありませんでしたね。
分かっていたのに、つい真剣にコメントしてしまって愕然としてます(笑)
2016-01-28 01:34 ふな美 URL 編集
Re: 悲しい‥
こういう内容が教科書に載ってて、
半ば許すことを強制してるって異常だと思いますよ。
善悪の判断までひっくり返ってますし。
過失だろうと悪いものは悪いです。
仕方ないことです。
この授業をやってるときの雰囲気はどんなものなんでしょうね。
この授業直後に、まさに同じようなことが起きてることも多々あるはずですが・・・。
2016-01-28 10:42 弁護士 鬼沢健士 URL 編集
Re: 先ほどのコメント
でも、教材になっている点でインパクトは大きいですし、
こんな思想を植え付けられる子どもは本当にかわいそうです。
2016-01-28 10:43 弁護士 鬼沢健士 URL 編集