刑事弁護デビュー戦のこと - じょうばん法律事務所 弁護士のブログ<茨城県取手市> 詐欺サイトと日々戦っています。
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刑事弁護デビュー戦のこと

ふと、数年前のことを書いてみる気になりました。

弁護士になりたてのころは東京弁護士会に所属しており、
刑事弁護は必須で受任しなければなりませんでした。

最初だろうが一人でやるしかないので、
今は当たり前にできる警察署や検察庁への電話もよくわからず、本を見ながら電話したのが懐かしいです。

さて、具体的にどのような事件だったかというと、
罪名は窃盗です。
スーパーて会計せずに帰ろうとした、いわゆる万引きですね。

理解しがたいのは、お金は持っていたんです。
ここまではよくある話。
この事件が変わってるのは大部分の会計は済ませたのに
ほんとーに少しの商品だけ万引きしたんですね。

なんで買わないのか、やっぱり気になります。




タブレットで書き始めたら思ったより面倒…。
続きは後からパソコンで更新します。


続きです。

なんでほとんどの商品についてはちゃんとお金を払ったのに、わずかなものだけお金を払わなかったのか。
めんどくさかったから、だそうです。

あきれてしまうわけですが、情状面からすると被害額は小さいので有利です。

しかし、その有利な点を余裕でふっとばしてしまうほどの不利な事情が判明します。

前科です。

しかも数がすごい。何十件の少ない方です。
人生の半分くらいを刑務所で過ごしていたんじゃないかな。
自分はもちろん、他の弁護士に言ってもこれ以上の前科を持った人を聞いたことがありません。

というわけで、私は「申し訳ないけど、今回も刑務所に行くことはほぼ確実です。」と伝えました。
さすがに慣れている(?)のか「それはわかってます。」と。
裁判そのものにも慣れているようなので、当時の私より裁判に対しての緊張などはなかったように感じます。

それでもどうしても私にわかってほしいことがあるとかで、何か聞いてみると、
この被告人は体調が思わしくない。高齢でしたしね・・・。
「じゃあ、その点を強くアピールしましょう。」と伝え、実際にもそのように弁論しました。

公判は東京簡裁で。
なぜか傍聴人が多く困惑しました。
しかも、特徴的な法廷で弁護人と検察官の席が逆だったような・・・他の事件と混ざってるかも。
傍聴人の中に阿蘇山大噴火氏もいたんですよ。
ほんとうにいろんな事件を傍聴してるんだなと思いました。

万引きしたことについては争いようがないし、前科が多いのにまたやることも悪質。
だから予定通り体調不良を前面に押し出していきました。
これが結構効果的で、裁判官も「うんうん、そうだよね。」みたいな反応。

刑は少なくとも被告人の予想よりは軽く、非常に感謝されました。

さすがに出所しているはずですが、何をしているんでしょうね。
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