安保法案について
安保法案が先日、国会で可決されました。
テレビやネットを見ていても、賛成反対ともに、あまり問題点が理解されていないな~と思います。
わからずに賛成、わからずに反対されています。
まず、大前提として憲法のこと、どれくらいわかっているのか。
司法試験でがっつり憲法を勉強してしまった側だと、
憲法を勉強したことがない人は一般的にどのくらい理解できているものかわからないんですが、
報道などを見ている限り、あんまり理解されていないなぁと思います。
憲法というのは、法律よりももっとレベルの高い決まり。
まず憲法があって、法律はその下ですから、法律は憲法に違反してはいけないのです。
ところがどっこい、今回の安保法案というのは憲法に違反する!という指摘がわんさかなされているわけです。
やや難しい内容になりますが、憲法は国家を拘束して、国民の自由を守る意味があります。
憲法があるから、政権批判できるし、自由に投票できるし、いきなり死刑にならないし・・・などなどです。
だから、憲法違反を平気でする国家というのは、もはや国家とはいえない、かなり危険な状態なわけです。
今回の安保法案は解釈変更という過程を経て、合憲だと言い張っているわけですが、
これが許されるならば、
「徴兵制も合憲だって解釈変更します。」のひと言で全然オッケーになるわけです。
もっとおそろしいのは、解釈変更すらせずに、違憲であることを認識しつつ法律をとおしてしまうということさえできてしまうわけです。
反対派は、
・戦争法案だ!
・審議、説明が不十分で国民の理解が得られていない!
などの理由を挙げていますが、戦争法案かどうかってことよりも憲法違反だってこと自体が問題なわけです。
理屈としてはあり得ませんが、平和法案だとしても、違憲だったら法律にしちゃいけないんです。
審議と説明はどれだけ時間をかけても憲法違反ではなくなりません。
憲法で残虐な刑罰が禁止されていますが、「死刑を食べ物を与えないで衰弱死させる方法で行う」という法律があったら、
案外国民の理解は得られるんじゃないかと思いますよ(そうでもないかな・・・?)。
でも、国民の理解なんていくらあったって残虐な刑罰には違いないんだから、ダメなもんはダメ。
反対派もポイントもずれているどころか、憲法違反であることを措いてしまっている時点で、
内容がよければ憲法違反は構わないといった態度に見えてなりません。
他方で、賛成派は賛成派で、
・中国の脅威が~~~
と言いますが、何らかの必要性があるんだったら憲法違反してもいいということになってしまいます。
ちなみに、最高裁が砂川判決でどうのこうのという理屈はあまりに意味不明すぎです。
誰も言いませんが、私は一票の格差をめぐる訴訟で、裁判所が「違憲状態」という腰抜け判決ばかり出したことも影響していると思っています。
どんなに違憲であっても、裁判所は違憲判決を出さないことがわかってしまいましたから、
今回の安保法案も違憲判決は出さないだろうと踏まれたのでしょう。
別の理由で違憲判決を避けることはあり得るわけですが。
違憲の指摘がなされている法律が成立したことで今後は憲法違反の法律を成立させることが容易になりました。
・男性は2票、女性は1票です。
・裁判は非公開で行います。法廷で怖い人が取り囲んで自白を強要してもばれません。
・苗字が**の人は財産を没収します。
など。
さすがにそれはないだろーーーと思える憲法というラインを超えてしまった以上、もう何でもありです。
テレビやネットを見ていても、賛成反対ともに、あまり問題点が理解されていないな~と思います。
わからずに賛成、わからずに反対されています。
まず、大前提として憲法のこと、どれくらいわかっているのか。
司法試験でがっつり憲法を勉強してしまった側だと、
憲法を勉強したことがない人は一般的にどのくらい理解できているものかわからないんですが、
報道などを見ている限り、あんまり理解されていないなぁと思います。
憲法というのは、法律よりももっとレベルの高い決まり。
まず憲法があって、法律はその下ですから、法律は憲法に違反してはいけないのです。
ところがどっこい、今回の安保法案というのは憲法に違反する!という指摘がわんさかなされているわけです。
やや難しい内容になりますが、憲法は国家を拘束して、国民の自由を守る意味があります。
憲法があるから、政権批判できるし、自由に投票できるし、いきなり死刑にならないし・・・などなどです。
だから、憲法違反を平気でする国家というのは、もはや国家とはいえない、かなり危険な状態なわけです。
今回の安保法案は解釈変更という過程を経て、合憲だと言い張っているわけですが、
これが許されるならば、
「徴兵制も合憲だって解釈変更します。」のひと言で全然オッケーになるわけです。
もっとおそろしいのは、解釈変更すらせずに、違憲であることを認識しつつ法律をとおしてしまうということさえできてしまうわけです。
反対派は、
・戦争法案だ!
・審議、説明が不十分で国民の理解が得られていない!
などの理由を挙げていますが、戦争法案かどうかってことよりも憲法違反だってこと自体が問題なわけです。
理屈としてはあり得ませんが、平和法案だとしても、違憲だったら法律にしちゃいけないんです。
審議と説明はどれだけ時間をかけても憲法違反ではなくなりません。
憲法で残虐な刑罰が禁止されていますが、「死刑を食べ物を与えないで衰弱死させる方法で行う」という法律があったら、
案外国民の理解は得られるんじゃないかと思いますよ(そうでもないかな・・・?)。
でも、国民の理解なんていくらあったって残虐な刑罰には違いないんだから、ダメなもんはダメ。
反対派もポイントもずれているどころか、憲法違反であることを措いてしまっている時点で、
内容がよければ憲法違反は構わないといった態度に見えてなりません。
他方で、賛成派は賛成派で、
・中国の脅威が~~~
と言いますが、何らかの必要性があるんだったら憲法違反してもいいということになってしまいます。
ちなみに、最高裁が砂川判決でどうのこうのという理屈はあまりに意味不明すぎです。
誰も言いませんが、私は一票の格差をめぐる訴訟で、裁判所が「違憲状態」という腰抜け判決ばかり出したことも影響していると思っています。
どんなに違憲であっても、裁判所は違憲判決を出さないことがわかってしまいましたから、
今回の安保法案も違憲判決は出さないだろうと踏まれたのでしょう。
別の理由で違憲判決を避けることはあり得るわけですが。
違憲の指摘がなされている法律が成立したことで今後は憲法違反の法律を成立させることが容易になりました。
・男性は2票、女性は1票です。
・裁判は非公開で行います。法廷で怖い人が取り囲んで自白を強要してもばれません。
・苗字が**の人は財産を没収します。
など。
さすがにそれはないだろーーーと思える憲法というラインを超えてしまった以上、もう何でもありです。
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