刑事弁護の弁論要旨
公判が始まる5分くらいまえに法廷に行くと前の審理が続いていることがあり、
タイミング的に他の弁護士の弁論を機会がたまにあります。
弁論要旨っていうのは、自分が弁護している被告人の有利なところを主張して、
刑を軽くしてくださいっていうまとめみたいなものです。
「反省してるし、もうやらないって言ってます。」って具合です(もちろん、本物はもっと堅い表現です)。
この弁論要旨ですが、弁護士によってスタイルが結構違うと感じます。
私は、弁論要旨の内容は被告人も聞いているので、そのことを意識して書いているつもりです。
例えば、どう考えても犯行態様が悪質なのに「犯行態様は悪質ではありません。」とは言わない。
被告人が「ああ、俺のやったことはそんなに悪いことじゃないって言ってくれる人もいるんだ。」
と思ってしまうためです。
刑事裁判を通じて、被告人の更生を促すという側面があることは確かでしょうから、
やったこと自体が軽微であるというのは私の中で抵抗があるんです。
裁判官が「被告人は深く反省しており、再犯に及ばない旨を誓っている。」と言及して、
求刑から割り引いているのもこういう実態があるからだと思ってます。
つまり「あなたの反省は評価しましたよ。だから、その反省を忘れないでくださいね。」というメッセージなんじゃないかと。
ただ、弁護士によっては「主張できることは被告人のために何でも言う。」と考える方もいると思いますし、
それはそれで正解なんだろうとは思います。
タイミング的に他の弁護士の弁論を機会がたまにあります。
弁論要旨っていうのは、自分が弁護している被告人の有利なところを主張して、
刑を軽くしてくださいっていうまとめみたいなものです。
「反省してるし、もうやらないって言ってます。」って具合です(もちろん、本物はもっと堅い表現です)。
この弁論要旨ですが、弁護士によってスタイルが結構違うと感じます。
私は、弁論要旨の内容は被告人も聞いているので、そのことを意識して書いているつもりです。
例えば、どう考えても犯行態様が悪質なのに「犯行態様は悪質ではありません。」とは言わない。
被告人が「ああ、俺のやったことはそんなに悪いことじゃないって言ってくれる人もいるんだ。」
と思ってしまうためです。
刑事裁判を通じて、被告人の更生を促すという側面があることは確かでしょうから、
やったこと自体が軽微であるというのは私の中で抵抗があるんです。
裁判官が「被告人は深く反省しており、再犯に及ばない旨を誓っている。」と言及して、
求刑から割り引いているのもこういう実態があるからだと思ってます。
つまり「あなたの反省は評価しましたよ。だから、その反省を忘れないでくださいね。」というメッセージなんじゃないかと。
ただ、弁護士によっては「主張できることは被告人のために何でも言う。」と考える方もいると思いますし、
それはそれで正解なんだろうとは思います。
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