日本郵便に賠償命じる=弁護士会の転居先照会拒否―名古屋高裁 - じょうばん法律事務所 弁護士のブログ インターネット詐欺・不当解雇 着手金0円
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日本郵便に賠償命じる=弁護士会の転居先照会拒否―名古屋高裁

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民事訴訟の和解金を支払わない債務者の転居先について、日本郵便(旧郵便事業会社)が照会を拒否したとして、愛知県弁護士会と債権者の男性が約32万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が26日、名古屋高裁であった。木下秀樹裁判長は請求を棄却した一審判決を変更し、弁護士会への損害賠償を命じた。賠償額は1万円。

地裁は棄却したんですね~。
理由は、
一審名古屋地裁判決は「照会を拒絶した対応は正当な理由を欠く」と指摘した一方で、「郵便法上の守秘義務もあり、過失があったとまでは言えない」として、賠償請求を棄却した。

いや、だから法的な回答義務があるんですけど・・・。

弁護士会照会って回答義務はあるのに、回答拒否は違法じゃないとか訳の分からない裁判例が横行してますよね。

弁護士会照会に関する雑誌の記事を書いたことがあるんですけど、自分で書いてても意味がわかりませんでしたよ。

裁判所の考えは、強制執行をできる限り難しくして、和解に応じるように仕向けてるんじゃないかと思うほど。

しかし、コメント欄もひどいな・・・。地裁の判決だと、逃げ得を許してしまうってことなんですけどねぇ。
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コメント

非公開コメント

先生、ご無沙汰しております。

弁護士会照会について余り理解していないのてすが、そう言えば以前の職場は「原則として一切応じない」と整理していました。
息のかかった弁護士に、「◯◯業界は照会に応じる義務はない」との論文を書かせて雑誌に掲載させていましたし・・・

http://blog.goo.ne.jp/tks-naito/e/f2d6903b120e1399943173ff1bd32d62
この様なリスクを考えてのことだとは思うのですが・・・

Re: タイトルなし

こちらこそご無沙汰しています。ブログはちょくちょく覗かせていただいてます。

お返事遅くなりました。

弁護士からも、答えなくていいという返答をすることは珍しくないですね。

結局は、照会の必要性と弊害の比較考量で決めるしかないので、ケースバイケースの対応が望ましいのでしょうが、一律回答しないというのは、利用側としては迷惑な対応に感じます。

実際に回答しなかったことを理由に賠償義務を認めた裁判例も出てきてるわけで、弁護士会としては一律回答拒否の業界にたいしては同様の手段をとっていくような気がします。