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「数字未達なら彼女になれ」 アデランス、社内セクハラ1300万円で和解

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かつら製造・販売の最大手「アデランス」(東京)の店長だった男性従業員から繰り返しセクハラを受けて心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し、退職を余儀なくされたとして、兵庫県内の店舗に勤務していた元従業員の女性が同社に計約2700万円の損害賠償を求めた訴訟があり、同社が女性に解決金1300万円を支払うなどの内容で大阪地裁(谷口安史裁判長)で和解していたことが19日、分かった。和解は昨年11月28日付。

裁判の相場に比べれば高額なんだろうとは思いますが、裁判を度外視して考えれば普通ですよね。

セクハラ訴訟に詳しい山田秀雄弁護士(第二東京弁護士会)の話 「近年のセクハラ訴訟は以前と比べて賠償が高額化する傾向にあるが、1300万円という和解額は同様のケースと比べるとかなり高額という印象だ。企業側が厳しい判決を避けて早期解決を図るため、高額の和解に応じたのだろう。ただ、日本のセクハラ訴訟の賠償額は100万~300万円が一般的で、女性が受ける痛みを考えれば低い。米国での訴訟のような億単位の賠償額は異常だが、女性の被害の重さを知るには今回の和解額は妥当だと思う」

山田弁護士のコメントそのまんま賛成します。

なぜか裁判のときに存在する100~300万の壁。
不貞でも同じです。
感覚としては、慰謝料全般的にこのあたりが壁になっていると思います。
後遺障害などあれば別ですけどね。

落合が日本人初の1億円プレーヤーになったとき(野村が初では?とかそういうのは措いといて・・・)
と黒田・松坂・中島の3人が4億円がもらう今とじゃ状況は全然違うのに、なぜか裁判の相場は据え置き。

そもそも、セクハラ被害にあった精神的苦痛や不倫を原因に家庭を破壊されて300万って安すぎでしょう。

私は不倫の裁判を提起するときは大体500万円を請求します。
相場を超えていることは理解していますが、その相場が妥当だと思ってないからです。

それと裁判のルールとして、「請求額以上の判決は出ない」というものがあるので、
高めに請求しておかないと損をする可能性があるんですね。

このアデランスの訴訟は2700万円という高額の慰謝料を請求していたからこそ、
1300万円という相場を大きく上回る解決に至ったのでしょう。

※高額の慰謝料を請求すれば、結論も高額になるわけではありません。書き方が難しいですが。

今後、慰謝料を請求する裁判をする際には、裁判所の相場を変えてやるくらいの気持ちでやりたいと思います。
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