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予備試験の合格発表

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受験者は昨年よりも700人以上増えているようです。
法科大学院志望者が激減しているのに対し、予備試験志望者は約10%増です。

記事によると、
「今年の司法試験の合格者発表(9月)では昨年の予備試験合格者の合格率(68.2%)が法科大学院修了者の合格率(24.6%)を大きく上回ったため、予備試験合格者の数を増やすことで予備試験組の司法試験合格率を下げようとしたとみられる。」
とあるのですが、ちょっと意味が分からないです。

予備試験組の人数を増やしたところで、そりゃ合格率は下がるかもしれないですけど、
法科大学院卒の合格者数は減りますよね。
予備試験組と法科大学院卒で1つの枠を争ってるんですから。

そもそも、予備試験に多くの人が流れるなんて誰の目にも明らかだったと思います
私だって法科大学院在学中に予備試験があったら絶対に受けてます。
理由は、
・金がかからない
・就職に有利なはず
・受けるデメリットが見当たらない
といったところです。

予備試験合格者の約30%が法科大学院生が占めているそうです。
いつになったら法曹養成制度の破綻に気づいてくれるのでしょうか…。

今から法曹を目指す人は、
「法曹の先輩にひどいことをされた」という被害意識さえ持ってもおかしくないと思います。
修習は貸与になり、司法試験制度はめちゃくちゃで、修習終了後の進路も狭すぎる。
ホント、こんな状況で目指してくれる後輩を大事にしなきゃダメですよ…。
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