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不倫裁判について

たまには仕事のことも書こうと思います。

不倫の裁判について興味を持っている方が多いようなので、そのことについて。

まず、どんなものが証拠になるのか?というご質問が多いです。
証拠になるものは、とても多いですよ。
メール、ツイッター、フェイスブック、LINEなど。
これらは誰が発信したかをわかるようにして画面をそのまま写真にして提出することが多いです。スクリーンショット機能があれば、提出するのに便利です。

よく「ラブホテルに出入りしている写真じゃないとダメ」と言いますが(私自身も、弁護士がこのようにテレビで発言しているのを観たことがあります)、そんなことはないんじゃないかと思います。

今までの経験(実際に担当した事件と、みたことがある事件の両方)からすると、
・エッチな内容のメール
・女性の裸の写真
・謝罪文
で勝訴に持ち込むことは十分に可能でした。
全部必要ってわけではなく、これらのうちの1つってことです。

逆に、
・ラブホテルのポイントカード
・避妊具の領収書
は厳しい。

誰のものかさっぱりわからないからです。


次に慰謝料の相場について。

いわゆる示談の場合には相場はありません。
有名芸能人なんかは何千万と払っている可能性がありますし、逆に0のことだってあります。

重要なのは裁判になったときの相場です。
一般的には、離婚しない場合は50~100万、離婚する場合には150万~300万といった感じ。
もう少し人によって幅はありますけどね。

実はこの相場というのもすこーしですけど、ずれているように思います。
私は不倫で離婚しなかったケースを担当したことがないので、
離婚する場合のみ書きたいと思いますが、
裁判官が「これは300万円超えたっていいと思ってる。」と言う裁判官には複数会ったことがあります。

実際に、裁判例を検索してみると400万、500万で決着している裁判例もちらほらあるんですね。

300万円を超えることはまずないって感じで言われてますけど、絶対のルールではないですし、
最初から諦めるようなものではないと思っています。

請求される側になった場合には、300万円が絶対の上限かのように主張するんですが・・・。
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