裁判をお願いしたときの流れを教えてください。 ~その2~ - じょうばん法律事務所 弁護士のブログ インターネット詐欺・不当解雇 着手金0円
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裁判をお願いしたときの流れを教えてください。 ~その2~

弁「訴状ができました。さらに、甲1号証として借用書、甲2号証として通帳のコピーもつけています。」

はむまる「へ~、こうやって訴えるものなんですね。」

弁「それから、本件は訴えるのに、収入印紙代と切手代がかかっています。先日お預かりしたお金から使わせていただきました。」

はむまる「わかりました。」

弁「では、この内容でよろしいでしょうか?」

はむまる「えっと、私ははむすけの態度が許せないんですが、慰謝料のようなものは請求できないんでしょうか。あと、その、先生の費用もはむすけに請求したいんですが、ダメでしょうか。」

弁「うーん、難しいですね。こうこうこういう理由で難しいと思います。」

はむまる「しょうがないですね。じゃあ、この内容でお願いします。」

弁「わかりました。手続をしておきます。」

~2週間後~

弁「はむまるさん、第1回の裁判の日が決まりましたよ。7月8日です。」

はむまる「わかりました。はむすけはどう出てきますかね。」

弁「欠席するかもしれないですね…。」

はむまる「そういうものなんですか。もやっとしますが、ここまで来たら我慢します。」

~3週間後~

弁「はむべえ弁護士から、答弁書が届きました。」

はむまる「何々・・・原告の請求を棄却する?訴訟費用は原告負担?なんですかこれは?書いてある内容もめちゃくちゃですよ。」

弁「落ち着いてください。原告の請求を棄却するというのは定型文で、ほぼすべての答弁書にこう書いてあります。書いてある内容はめちゃくちゃかもしれませんが、こちらには証拠がありますから。」

はむまる「そうですね。」

弁「この答弁書に対して、こっちは準備書面というもので、また反論します。そうやって、主張と反論を繰り返していくんですよ。裁判は大体1ヶ月に1回くらいのペースで進みます。」

はむまる「なるほど、何となく裁判の流れがわかってきたように思います。」

~3ヶ月後~

弁「結局、はむすけさんが言っている金額については、何も証拠がありません。はむまるさんの主張を裁判官も認めてくれそうです。」

はむまる「それはよかった。となると、今後はどうなるんでしょうか。」

弁「裁判官の判断、つまり判決で終わるという方法が1つあります。他にも、はむすけさんと和解するという方法もあります。はむべえ弁護士も、和解してくれないかと言ってきています。」

はむまる「和解、ですか。最初は、はむすけを許せなかったのですが、私の主張が認められてすっきりしました。今はお金を返してくれさえすればいいので、そこはお任せします」

~1ヶ月後~

弁「はむべえ先生、こちらも和解で結構です。一括払いでいいですか?」

はむべえ弁「先生、実ははむすけはお金が苦しくて、何とか3回払いになりませんか。」

はむきち裁判官「両者、金額については一致していますね。それでは、次回までに何回払いにするのかを考えてきてください。これでまとまらなければ判決します。」

弁&はむべえ弁「わかりました。」

さらに、その3に続く。
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