殺人罪で12年服役の女性、やり直し裁判で「無罪」 裁判長『問われるべきは捜査側の在り方』 - じょうばん法律事務所 弁護士のブログ<茨城県取手市>
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殺人罪で12年服役の女性、やり直し裁判で「無罪」 裁判長『問われるべきは捜査側の在り方』

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滋賀県の病院で患者を殺害したとして、12年間もの間服役した元看護助手の女性の身の潔白が証明されました。

大津地方裁判所はやり直しの裁判で殺人事件の存在そのものを否定し、女性に「無罪」を言い渡しました。

【記者リポート・大津地裁/午前10時半ごろ)】
「無罪です、無罪判決が出ました。西山美香さんに無罪判決が出ました」

【無罪となった西山美香さん(40)】
「本当にうれしかったです。ここまで来れたのも弁護団の皆さん、支援者の皆さんのおかげです。ありがとうございました」

西山さんが身に覚えがない「事件」に巻き込まれたのは、2003年。

滋賀県の湖東記念病院で当時72歳の男性患者が死亡し、看護助手として異変を発見した西山さんは警察から厳しい取り調べを受けました。

【西山さん(2017年取材)】
「否認しても無理やと思って、この人(刑事)のいうことを聞いておかないと、痛い目に合うからと思って自白した」

取り調べが続く中で刑事に好意を抱いてしまった西山さんは「患者の人工呼吸器のチューブを故意に抜いた。アラームが鳴ったが放置していた」と嘘の自白をしてしまい、殺人の疑いで逮捕されました。

しかし、その後の捜査でアラームの音を聞いた人が誰もいないことや、人工呼吸器にアラームを消すボタンがあることが判明。

捜査に矛盾があるのを知った西山さんは「警察側のストーリー」を成立させるため、今度は「アラームは鳴っていない自分が音を消すボタンを押した」と説明を変えたのです。

その後の裁判で西山さんは、無罪を主張しましたが、裁判所は結局「捜査段階の嘘の自白が真実だ」と断定し、2005年に懲役12年を言い渡しました。

これに納得できない西山さんは、獄中から裁判のやり直しを請求。その結果…

【記者リポート・大阪高裁/2017年】
「再審開始決定と書かれた文字が大きく掲げられました」

大阪高等裁判所は3年前、西山さんが警察に誘導されて自白した可能性があるなどとして、裁判のやり直しを認めました。

さらに、裁判がやり直される直前に衝撃的な事実が判明します。

ー殺人を否定する証拠を警察が「事実上隠ぺい」ー

解剖した医師が「患者は痰が詰まって死亡した可能性がある」と話していたことや、西山さんが逮捕前に殺害を否定していたことなど、警察が重要な捜査資料を去年まで闇に葬っていたことが分かったのです。

【西山さん(去年11月)】
「滋賀県警は汚いやり方をする。自分たちの都合が悪い情報は今まで隠してきて」

この事を知った検察は2月始まったやり直しの裁判で事実上、有罪の立証を断念していました。

そして迎えた、31日の判決。

【大津地裁・大西直樹裁判長】
「主文、被告人は無罪。西山さんは無罪です」

大津地裁の大西裁判長は、病気や痰が詰まったことで死亡した可能性があるとして、殺人事件の存在そのものを否定。

西山さんの捜査段階の自白についても「自発的になされたとはいえず、不当な捜査によって誘発された疑いが強い」として証拠から排除し、無罪を言い渡しました。

判決を言い渡した後、大西裁判長は「問われるべきは、捜査側の在り方です。西山さんの話は本当に信用できるのか疑問を挟むべきでした」と、警察官の捜査を厳しく批判。さらに、「15年以上たって開示された証拠が、一つでも適切に扱われていれば、(冤罪は)起こらなかったかもしれない」と、証拠の開示にも問題があると指摘しました。

【大西裁判長】
「すべての関係者は他人事として受け流すのではなく、西山さんの15年を決して無駄にしてはならない。西山さんの最終陳述で『被告人ひとりひとりの声を聞いて下さい』と言われた。あまりに普通のことを言われたから衝撃を受けました。『疑わしきは被告人の利益に』という原則に忠実にするべきだと思いました」

判決を聞き終えた西山さんは…

【西山美香さん】
「まさか大西裁判官から、ああいう言葉を聞けるとは思ってなくて、びっくりした。1人1人の声を聞いていくと言ってくれるなら、ここまで戦ってきて良かったと思います」

関西テレビ





捜査機関を批判するのもいいけど、身内が有罪判決下していることには何とも思わないんだろうか。
最初から無罪判決出してれば、ここまで大きな問題になっていないんだけど。


被告人=有罪
否認=うそつき


としている思考停止刑事裁判官が一定数いるってことがわからないのかな。
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