「弁護士いれば有利」2割…本人訴訟で裁判官 - じょうばん法律事務所 弁護士のブログ<茨城県取手市> 詐欺サイトと日々戦っています。
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「弁護士いれば有利」2割…本人訴訟で裁判官

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弁護士をつけないで訴訟することを、「本人訴訟」というのですが、
弁護士をつけていれば有利になったのにと考えている裁判官が約2割いるという記事です。

思ったより少ないかなとも思うのですが、
裁判になるケースでも事実関係に争いがない案件が多いことは確かで、
そうなると弁護士がついてもつかなくても何も変わらないわけです。

例えば、100万円貸して返してもらってない。
その上、借用書はしっかりとあるという事例であれば、
「100万円を払いなさい。」という判決が出ることは当たり前です。
ドラマなんかだと、弁護士がものすごい発見をして、大逆転!みたいなこともありますが、
実際にそういうことはほとんどありません。

ただ、どれだけ事案が単純であっても、訴状を作成して裁判所に提出するといった行為そのものが難しいので、
弁護士に頼む価値は一応あると思います。
平日に裁判所に行けない人もたくさんいますし、諸々の手間から解放されるというメリットは大きいはずです。

分野は全然違いますが、飲食店で食事をするのだって作る手間を代行してもらっているわけです。
自分で作っても同じ味になるのがわかっていても、自分で作るよりも何倍も高いお金を出して、人に作ってもらい食器も片付けてもらうんですよね。
ですから、結論への影響うんぬんは度外視して、弁護士に依頼するという選択肢はあっていいと思います。


また、記事では
このうち約18%について「弁護士がいれば、結論に有利に影響した可能性がある」と裁判官が考えていた。
とも言及されています。
勝ち負けが完全にくつがえるかは別として、勝ちをより大きな勝ちに、負けをより小さな負けにできたケースは本当に多いと思います。
少し難しい話ですが、民事裁判には弁論主義というルールがあって、簡単に言えば、
「自分の主張したいことは自分の責任で主張しなさい。主張しないと、裁判所は考慮してあげません。」
というものです。
裁判所が親切に「こう主張したらどうですか。」とは教えてくれないんです。
裁判所は中立公平を保つべきで、親切にしてしまうとお金を払って弁護士をつけている人と不平等ですから、やむを得ないことです。


記事では言及されておりませんが、
法律相談をしていると、本人は無関係だと思っていた事情でも、
裁判には有利に作用する事情というものも多くあります。
本人訴訟ですと、そういった本人が無関係と思い込んでいる事情は主張していないでしょうから、
裁判官もその事情を見聞することができないわけです。
そう考えると、アンケート結果よりも、実際にはもう少しパーセンテージが上がるんじゃないかと予想できます。
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