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無期雇用に転換直前に雇い止め 元嘱託社員、博報堂提訴

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無期雇用に転換する直前の雇い止めは無効だとして、福岡県内の女性が勤め先だった広告会社「博報堂」(東京)を相手取り、従業員としての地位確認などを求めて、福岡地裁に提訴した。25日に第1回口頭弁論があり、博報堂側は請求棄却を求めた。

 訴状によると、女性は1988年4月、博報堂九州支社に嘱託社員として入社。1年契約の雇用契約を29回更新し、今年3月末まで経理などを担当していた。改正労働契約法の施行で、2018年4月には無期雇用に転換できる権利を得る予定だった。しかし、博報堂は17年12月、女性に18年度以降の雇用契約を更新しないと伝えた。

 女性側は「無期雇用に転換されるのを阻止するためで、公序良俗に反し、無効だ」と主張。博報堂側は「契約書で18年4月以降は契約を更新しないと合意している」と反論している。

 福岡労働局は今年3月、女性の契約打ち切りについて、「無期転換ルールを避けることを目的として、無期転換権が発生する前に雇い止めすることは、労働契約法の趣旨に照らして望ましいものではない」などと助言する文書を同社に出している。(一條優太)

朝日新聞社





29回も更新したんだから、法改正と関係なく普通に無期転換すればいいのに。
なんでこの女性を雇止め(解雇)したのか理解できない。

相手が博報堂だからこうしてニュースになっていますが、無期転換回避のための雇止めはそこら中で横行してます。
大企業と言われる会社もやってます。

どう考えても理不尽な話ですが、それでも勝ちに持ってくのはまあまあ難しいんですよね・・・。
無期転換回避だけが目的ってことを証明することが難しいので、そうなってしまいます。

裁判所の判断が法改正の趣旨をくみ取りきってない印象もありますが、この事件はどうなるでしょう。

法的な構成として、無期に転換することへの期待があるから無効ではなく、公序良俗違反で主張しているんですね。
参考になります。
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