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女児、大声で叱られPTSDに 祭り主催の市に賠償命令

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秋祭りでボランティアスタッフの高齢男性に大声で叱られ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして、当時5歳の女児が、主催者の埼玉県深谷市に約190万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が9日、東京地裁であった。鈴木正紀裁判官は症状との因果関係を認め、約20万円の支払いを同市に命じた。

 判決などによると、女児は両親らと2014年11月に同市内であった秋祭りを訪れた。その際、輪投げ会場の受付の机の上にあった景品の駄菓子を手に取ったことを、80代のボランティア男性に大声で叱られた。女児は駆けつけた父親の前で泣き出し、父親と男性が口論するのを見て、4カ月後にPTSDと診断された。

 裁判で原告側は、叱られた後、女児が両親から離れるのを怖がったり、画用紙を黒く塗りつぶしたりしたと主張。市側は、暴言はなく、症状との因果関係はない、と訴えていた。

朝日新聞社





すごい事案。
よくこんなの認容しましたね。

普段、因果関係の主張立証に苦労している立場としては、なんでこの事案で因果関係を認めたのかはとても興味がある。
口論するのを見てってことなら、なおさら因果関係はないように思いますが。

それに80代のボランティア男性の行為は違法だという点は争点にならなかったんでしょうか。
怒った程度によりますが、少し気の毒なような。

こういっちゃなんですが、事件の規模としては大きくない事案です。
それなのにこうして大きくニュースになるということは、一般的な感覚からいっても変わった判決だということなんでしょう。
迷ったら棄却(間違っちゃいないんだけどさ)という雑な審理をされるよりはマシか?

実際に民事訴訟やってみると、よっぽどかた~い証拠がないと認めてくれないですけどね。
刑事より立証が求められてるんじゃないかと思いますよ。

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