全国模試の添削が終わりました。 - じょうばん法律事務所 弁護士のブログ<茨城県取手市> 詐欺サイトと日々戦っています。
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全国模試の添削が終わりました。

毎年、某予備校の全国模試の添削を大量に担当しています。
今日、何とかその添削がすべて終わりました。

感想を書いていこうと思います。


1 例年に比べてレベルが低い。

確実にそう感じました。
去年はとても感心させられる答案が複数ありましたが、今年は1通あるかないかといったところです。
全体的に不調な出来が多く、ちょっと心配になってしまうくらいでした。


2 おおまかな答案の内訳

①問いに答えていない答案・・・・・・・・50%
②判別できない文字がある答案・・・・・・10%
③文の意味がわからない答案・・・・・・・30%
④かなりの基本事項を書けていない答案・・80%
⑤無関係のことを長く書く答案・・・・・・30%
⑥あてはめがない答案・・・・・・・・・・40%
⑦論文ルールを無視している答案・・・・・60%

順番はテキトーです。

①はやはり多い。
例えば「・・・は適法か。」という問いなのに、
「・・・は証拠能力を有する。」「・・・という問題がある。」といった結論になっていて、
問われていることを完全に忘れている。
他には、設問の「比較しながら」という指示を完全無視しているパターン。
大きく失点しています。
そりゃ、比較を求められているのに比較しなければ、片方の論述がごっそりないんですから当然です。

②は問題外。何が書いてあるかさっぱりわかりません。
がんばって読もうとしますが、本試験でどういった扱いを受けるかはわかりません。

③例えば「・・・の趣旨は、人権である。」という文。
「・・・の趣旨は、人権を保障するところにある。」などと書かないと不正確です。
他にも主語が抜けていたり、文が長すぎて収拾がつかなくなっている文にも注意。

④は驚くことに、民事訴訟法で「被告人」と言ったり、刑事訴訟法で「弁論主義」と書く答案です。
これが相当多数いる。
また、絶対におぼえておくべき規範などが書けていない答案もかなり多いです。

⑤自信がないのか、論点ばかり羅列している。問いに全く関係がない。

⑥「本件において、①は問題ない。」としか書かない。問題があるから出題しているのに・・・。

⑦規範を立てて当てはめるという基本的な流れができていない。
あてはめ、規範、定義なんて順番で論じている答案もありました。

結局のところ、かなりの基本事項を正確におぼえて、具体的に問いに答えさえすれば、
結構な確率で合格点には達すると思います。


3 読みにくい

さすがに設問1という表題をつけていない答案は0でしたが、ナンバリングが一切なくどこで新しい話題になっているのかがわかりにくい答案はかなりありました。
あとは「問題の所在」というタイトルなのに、結論まで論じていたり。
文章作成能力を見る試験である以上、そういった形式的事項も評価対象になっていると思うのですが・・・。
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