弁護士とそうじゃない人の違い
いくつかあるけど、一位タイといえるのが
「相手の防御方法を想像できない」
という点にあると思う。
貸した金を返してほしい、という事例を想定してみてください。
借用書はなく、証拠は通帳の振り込み記録だけ。
法律相談ではこんな感じになります。
相「こうやって相手の口座に振り込んだので、このお金を返してほしいんです。」
弁「このお金はもらったものだって言われたらどうします?」
相「そんなこと言うはずないじゃないですか。」
弁「私が、この人から依頼されたらそうやって言いますよ。」
相「・・・・・」
弁「しかもですよ、相手に借りたっていう認識があるならとっくに返してるんじゃないんですか。」
相「返せないだけかもしれないし・・・」
弁「今まで返せって言ったことはありますか?」
相「ありません・・・」
弁「返せって言われないから、もらったものだと確信したって言われますよ。」
相「・・・・」
とこんな感じです。
紛争相手なのに、信用しすぎです。
ましてや相手が弁護士に依頼したならば、
何十万円ともらった専門家が防御にまわるわけです。
そんな簡単に「返すの遅れました。すぐ払います。」なんて言うわけがない。
自分が何十万払って頼んだ弁護士が簡単に降参したら嫌ですよね?
おそらく「自分の言っていることは本当なんだから、それが認められないわけがない」と確信しているからこそ、
こんなことになってしまうんだと思います。
しかし相手は相手で存分に防御してきます。
裁判に勝つ、というのは甘くないです。
弁護士はいろんな立場の人を弁護するので、
こういう請求にはこういう反論があるというのが頭に入っています。
そういった反論を想定しながら相談が進むのですが、
中にはそういう反論を想定した相談に不快感を示す人もいて、非常に困ります。
「おれの言ってることが嘘だっていうのか。」
「相手の肩を持つのか。そんなのおかしいじゃないか。」
と。
相手から反論が認められて負けてしまうとトラブル必至なので、受ける弁護士はほぼいません。
「相手の防御方法を想像できない」
という点にあると思う。
貸した金を返してほしい、という事例を想定してみてください。
借用書はなく、証拠は通帳の振り込み記録だけ。
法律相談ではこんな感じになります。
相「こうやって相手の口座に振り込んだので、このお金を返してほしいんです。」
弁「このお金はもらったものだって言われたらどうします?」
相「そんなこと言うはずないじゃないですか。」
弁「私が、この人から依頼されたらそうやって言いますよ。」
相「・・・・・」
弁「しかもですよ、相手に借りたっていう認識があるならとっくに返してるんじゃないんですか。」
相「返せないだけかもしれないし・・・」
弁「今まで返せって言ったことはありますか?」
相「ありません・・・」
弁「返せって言われないから、もらったものだと確信したって言われますよ。」
相「・・・・」
とこんな感じです。
紛争相手なのに、信用しすぎです。
ましてや相手が弁護士に依頼したならば、
何十万円ともらった専門家が防御にまわるわけです。
そんな簡単に「返すの遅れました。すぐ払います。」なんて言うわけがない。
自分が何十万払って頼んだ弁護士が簡単に降参したら嫌ですよね?
おそらく「自分の言っていることは本当なんだから、それが認められないわけがない」と確信しているからこそ、
こんなことになってしまうんだと思います。
しかし相手は相手で存分に防御してきます。
裁判に勝つ、というのは甘くないです。
弁護士はいろんな立場の人を弁護するので、
こういう請求にはこういう反論があるというのが頭に入っています。
そういった反論を想定しながら相談が進むのですが、
中にはそういう反論を想定した相談に不快感を示す人もいて、非常に困ります。
「おれの言ってることが嘘だっていうのか。」
「相手の肩を持つのか。そんなのおかしいじゃないか。」
と。
相手から反論が認められて負けてしまうとトラブル必至なので、受ける弁護士はほぼいません。
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