今の一票の格差を是正すると、誰が得して誰が損をするんですか? - じょうばん法律事務所 弁護士のブログ<茨城県取手市> 詐欺サイトと日々戦っています。
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今の一票の格差を是正すると、誰が得して誰が損をするんですか?

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ベストアンサーは意味不明。

「今の一票の格差を根本的に是正すると、裁判所と弁護士が損をします。
この問題について、訴えを提起する原告がいなくなり、裁判所は裁判の手数料を得ることができず、弁護士は依頼がなくなります。」
だそうです・・・。

何にもわかってないんでしょうね。
調べもしないで書いていますけど、おそらく1票の格差是正訴訟はほとんど裁判所にお金を払ってないんじゃないかと思います。

この一票の格差の話、意外とわかっていなくて、今更聞けないという人も実はいるんじゃないかと思います。
でも、上のベストアンサーのように意味不明な回答で満足するよりは、知らない方が全然いいと思いますが。


では、ここで一票の格差問題について説明するとします。
人口100人のつちのこ選挙区と、人口500人のハムスター選挙区があったとします。
この2つの選挙区で選挙が行われたことを想定してみてください。

つちのこ選挙区では、接戦の末に、50票を獲得した珍獣氏が当選しました。
ハムスター選挙区では、開票1分後に当確が出るほどの圧勝。400票を獲得した小動物氏が当選しました。
珍獣氏と小動物氏は、晴れて国会議員となりそれぞれの区の代表者として(本当は全国民の代表です。)国政に参加します。

しかしですよ、ここでよく考えてみると、
珍獣氏は50票、小動物氏は400票獲得したのに、国会ではどちらも1票の価値になるわけです。
これってハムスター選挙区の1票の価値が軽すぎるんじゃないの?
1票の価値が等しくなるように選挙区を割るべきなんじゃないの?
というのが1票の格差問題なのです。

1票の格差問題は、国民が有する選挙権の価値に不平等がある重大な問題なのです。
これを是正しようと各地の高等裁判所で、訴えが提起されているわけですね。
そして、高等裁判所の判決は「違憲」。
1票の格差は憲法に反する(簡単に言えば、ダメな状態。)ということです。
選挙権という重要な権利に不平等が生じているわけですから、当たり前の判決です。

裁判所と弁護士が損をするってことはないということくらいは、わかっていただけたかと思います。
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